イエスマン
ヨーロッパ小児外科学会に参加すべく、キプロスという国にやって来た。
直前に寄ってきたドイツからキプロスまで3時間半。
近くていいのだが、到着時間が夜中の2時半と変な時間。
ホテルには4時頃到着した。
朝4時のウェルカムドリンク。
でもケチって部屋は今日からしか取っていないから、
チェックインの13時までは部屋に入れない。
真っ暗なロビーに1人取り残されて、
シャワーも浴びられず、
ろくに寝ることもできず・・・
仕方ないから映画でも観ることにした。
選んだのはこれ。
かなりテンションの上がる映画だ。
あっという間に朝が来て、颯爽と学会会場に向かった。
学会会場までは歩いて20分程度。
学会初日と言うことで、夜にはウェルカムレセプションみたいなのがあった。
夕方にいったんホテルに戻ったが、レセプションは学会会場のさらに先にあり、
徒歩で40分とある。
さすがにタクシーだろうと思い、同じホテルで誰か一緒に行く医者がいないか探してみた。
するときれいな格好をした白人女性ふたりが、まさに今出かけようとしていた。
これは間違いなく医者だろう、と思い声をかけたら、
「タクシーは乗らないけど一緒に歩いて行く?」
えっ?!40分かかるけど・・・
でもここは、今朝観たばかりのイエスマンにのっとり、イエース!
一緒に歩いていくことにした。
スウェーデンから来た上級医と研修医。
さっきと同じ道を歩いたが、愉快に話しながらなので、
体感時間は5分くらいであっという間に着いた。
レセプションはレセプションでいろんな人と話し、
帰りもそのスウェーデン女医と一緒にタクシーで帰って来た。
ホテルに着いて、じゃまた明日ねーみたいな感じで部屋に帰ろうとすると、
「レセプションの食事がイマイチだったから、
ホテルのレストランで食べていこうかと思うんだけど、トオルも一緒にどう?」
実は自分はそのイマイチの食事をがんばって食べていたから、全然腹減っていなかった。
どちらかというとお腹いっぱい。
でもここもやはりイエスマンに従い、イエース!
「いいね、行こうよ」
そのあと、空港のストライキに遭って到着が遅れた
もうひとりのスウェーデン人女医が加わった。
たまにスウェーデン語になるけど、みんな自分に気を遣って英語で話してくれる。
なんでおれを混ぜてくれたんだろう?!と思ったけど、
みんなほんといい人で、楽しい時間を過ごせた。
イエスマン、いいわ。
キーワードは、Say Yes!!