こんなところにも日本人

ケープタウンは人口374万人、南アフリカ第2の都市。
そんな大きな街でも、日常生活を送る限り、
日本人どころか東洋人に会うことはほとんどない。
聞けば、ケープタウンに日本人は100人くらいしかいないらしい。

それでも、どこで事故があったとか、ここは危ないから近寄らないようにとか、
日本の領事館がメーリングリストでそのつどお知らせしてくれる。
海外に長期滞在すると、現地の日本領事館に在留届なるものを出す制度があり、
それでメーリスに登録してくれた。

トルコから来てる医師にこの危険勧告の話をしたら、
そんなのトルコ人には連絡ないよって。
さすが日本、きめ細かい。

そのメーリスに、「日本人会」なる年1回の集まりのお招きが来た。

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Stark-Condeという南ア人と日本人のご夫妻が築いたワイナリー。
この素晴らしい景色の場所で、毎年日本人会のためにバーベキューが行われている。
東京の大学で知り合ったお二人がこのワイナリーを立ち上げ、
今では南アを代表するレーベルになり、多くの賞を受賞している。
日本でもこのワインが入手できる。うまいのでぜひ飲んでみてほしい。

その数日後にケープタウンの街中で行われた、
天皇誕生日パーティにも参加させて頂いた。

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参加者200人のうちほとんどが南ア人。
日本と関係するビジネス関連の人たちや、スポーツ、芸能などいろんな人がいた。

日本人も主に企業の方で、
日本の会社から派遣された人もいれば、
現地で貿易関連企業に採用された人もいる。

南アフリカで医者をやっている日本人は自分だけのようだ。
だが、ヨーロッパやアフリカ諸国の若い医師の間では、
研修の場として、医療レベルが高く、症例数が豊富なこの国の人気は高い。

「もっと日本からも研修医を増やしたいと思っているんだよ」

先日病院を訪問してくださった医務官と領事館所長がおっしゃっていた。

場所はたしかに遠く、日本人は少ない。
でも、ここで生きている日本人はみな力強く、魅力的な方々ばかりだ。
医療関係者も、ぜひこの環境に飛び込んでほしい。
得られるモノはきっと大きいはずだ。