麻酔科 vs 外科 白熱の戦い
家と病院とは徒歩10分くらい。
ちょうどその間に大きな公園というか原っぱがある。
その周りがマラソンコースになっていて、
朝と夕方には、ラッシュのごとく、たくさんの人が走っている。
ちなみに今年は、ちょうど病院創立60周年らしい。
記念イベントとして、その原っぱで、
各部署対抗のマラソン大会が開かれた。
なぜマラソン?
なんか他にあるだろ?!
よっぽど走るのが好きなんだな。
内科や外科、手術室、事務など、それぞれの部署がチームとなって、
1周2.7キロのコースを全部で23周する。
チーム内でメンバーを決めて、そのうち誰が何周走ってもいい。
みんなチームごとにTシャツそろえたりして、かなり盛り上がっている。
変わったかぶり物をしたり、ボンボン振ったりお祭りムードの中、
ガチで1位を狙っているのが、麻酔科と我が外科。
麻酔科はどこの国でも、QOL重視の科なので(と言ったら怒られるが)、
麻酔科医はみな細身で、日頃からアフターファイブで走り込んでいる。
外科ヤバいんじゃないの?
と思ったところに、救世主登場。
成人外科研修医で、うちの病院の小児外科に
短期研修しに来てる女医さん。
美人で仕事もきびきびしてて、しかも本気のランナーらしい。
星陵高校の松井のごとく、高校生にひとりだけプロが混じってる状態。
ものすごいスピードをキープしながら、
23周のうち、彼女ひとりで6周も走った。
うちら部外者に頼りすぎだろっ
だが残念ながら、麻酔科に一歩及ばず2位・・・
一番悔しがってのは、その美ジョガー(美ジョ医ガー?)だった。
「あれ?トオルは走らなかったの?」
病院でみんなに聞かれた。
走りましたよちゃんと。1周だけね。
翌日、階段を登るのにも足が上がらなくなったのは言うまでもない。