ミニの魔力
最近ようやく春らしくなってきた。
こっちは南半球だから、季節は真逆。
南アフリカは緯度がけっこうあるから、雪こそ降らないけど、冬はけっこう寒い。
そして病院の前には早くもこんな飾り付けが。
まだ10月だぜ?!ずいぶん先取りだなあ。
それにしても12月といえば夏の始まり。
夏のクリスマス、どんななのか楽しみだ。
「あれ?!トオルのミニはどうしたの?」
早くも同僚につっこまれた。
そう、実はあの赤いクルマ(「クルマは大事」参照)、今はない。
あまりに壊れるので心配してくれたホストファミリー、
旦那の両親が1ヶ月の間休暇でケープタウンを離れるので、
その間クルマを貸してくれるよう手配してくれた。やさしいぜ。
1ヶ月後には帰さなきゃいけないけど・・・
この白いクルマはいたってふつう。
エンジンは1回でかかるし、窓を閉めるのにも力はいらない。
ハンドルだってパワステだ。
でも、こないだ修理から帰って来てから、
やけにあの赤いのの調子がよかった。
エンジンも2回目くらいにはかかるようになった。
最初からこうしろっつーの!
ホストファミリーが貸してくれたのをいい機会に、
もうあのミニ以外のを探そうかなと思っていた矢先に、
この調子の良さ。
あのイギリス生まれの古くて赤いヤツがやけにいとおしくなってきた。
仲のいいミニ夫婦の笑顔も浮かんできた。
やっぱ1ヶ月後にはまたミニを借りよう、という気持ちになってしまった。
あの夫婦、ミニ23台貸してるって言ってたけど、
来月、あの赤いのがなくなってたらいやだなあ。
他のもどうせ古いし、また調子悪そうだしなあ。
「すいません。1ヶ月後、またあの赤いのを借りたいです」
とミニオヤジにメールすると、短い返事が来た。
「安心しろ。あれはおまえのクルマだ」
って。ウケる。